鴨川の新しい風、劇団「NIJI」

ID327 福田 由起さん・ID329 齋藤 香里さん

 この春、鴨川に新しい風が吹いてきた。山のふもとの古民家を仲間でシェアしながら、各地でミュージカルの宅配をしている若者たち、劇団「NIJI」。その主要メンバーである、ゆきちゃんとかおりちゃんに、活動を通して何を伝えたいと思っているのか、またどこへ向かっているのか、を伺いました。

ヨシキ:最初に会ってから、鴨川に移住するのを決めるまでが、ものすごく早かったよね。鴨川に来たきっかけは何だったの?
ユキ :鴨川に来るきっかけは、去年の鴨川地球生活楽校のチラシを見てです。お米を持っている手の写真をみて、ビビッときて(笑)
ヨシキ:ビビッときてくれたんだね!ありがとう。
ユキ :そして、地球生活楽校に単発で参加している時に、ヨシキさんから古民家が空いているというお話を聞いて、カオリと見に行って。すぐに決めちゃいました。
カオリ:私は自然の豊かなところに行きたいと思っていて。ここ鴨川はお帰りっていうような懐かしさを感じる土地なんです。
ヨシキ:アワは、古代カタカムナでは始まりと終わりを表しているけどここにはそんなすべてを受け入れてもらえるような、懐の深さを感じるよね。
カオリ:そうそう、そうなんです!
ヨシキ:実際どんな暮らしをしているの?
カオリ:基本的には、東京に劇団のメンバーがいるので、稽古は東京でやることが多いです。でも、稲刈りや田植えに合わせてメンバーを鴨川によんで、農作業の他にも、薪でお風呂を炊いたり、ロケットストーブでご飯を炊いたり・・・なんでも一緒に体験しています。
ここでの体験から生まれる、表現があると思うんです。
ヨシキ:労働から芸術が生まれている。日本の農村も、昔は本当にそうだったみたいだよね。雨の日は、集会所に集まって、
神楽を踊ったりしていた。
カオリ:ええ、田んぼに入った時の感動は、劇団NJIJIでこども達と一緒に歌を歌うときの感覚と似ているように思いました。
こころとこころが触れ合って、会場が溶け合うあの瞬間に…。
ヨシキ:なるほど〜。大地と溶けあう感じね。
カオリ:はい、私は劇団NIJIを通して、特に今回の新作を通して、
地球の声を届けたいと思っています。人間も、昔は他いきもの達と同じいのちの循環の中にいたのに、人間だけ他の夢   を見てしまって、外れてしまった。もう一度同じ夢を見れたら・・・。
ヨシキ:スバラシイ!
カオリ:ここは、本当に豊かで。忙しい仕事をしている仲間もいるんですけど、山を見て、海をみて、みんなすごく解放されるみたいで。生きてる感覚を得て、帰っていく。ちょっとリトリートの場みたいになっています。
ヨシキ:カオリちゃんはリトリートの場を作りたいの?
カオリ:リトリートというか、ゆくゆくは虹の村みたいな感じで、そこに農業とアートをやりながら暮らしている住人がいて、そこで生まれた作品を全国へキャラバンしながらもっていったり、世界へもっていったりしたいな、と。
ヨシキ:大地に根付きつつ、ジプシーもする、みたいな?
カオリ:そうですね。世界を回って、吸収したことを、またもって帰ってくる。
ヨシキ:それで、世界で会った人が、帰ってこれる場所づくり、か。
ナホコ:どのくらいのメンバーがいるの?
ユキ :いつも来ているのは5人位かな?安房マネーに入った惟(ID328)とかもその一人です。
その人達が、この先こういう暮らしを選ぶかどうかはわからないけど、同じビジョンを共有できたことや、安房マネーの   人達と出会えたっていうのも、彼らにとって良かったと思うんです。私達の世代って、色んな選択肢を求めるんですよ。この先このままの社会では生きていけない。というのは、わかってるけど、じゃあ、どういう生き方があるのか?っていう。
ここでの出会いは、ひとつの選択肢になっています。選択肢が生まれると、希望が生まれる。
私達のやっていることが、そのためのプラットフォームになってくれれば。
ナホコ:でも、残念ながら今のところはオーナーが売りに出し始めたんだよね。この先はどうしたいとかあるの?
カオリ:そうなんですよ〜。その話を聞いたのは、ちょうど、私達が   コンポストトイレを作ってた時で(笑)。3月末までには、次のところを決めなくてはいけないんだけど、できるだけ、それまでに色んな子を連れてきたいです。
ユキ :東京でのこれからの生き方ってイメージできないなと。
ナホコ:あ、わかるな、もう戻れないよね(笑)
カオリ:あそこって、気をつけないとすぐ不安とかで身体が浮いちゃう気がして。自分がすごいグラウンディングしてないと負けちゃう気がして。
ユキ :これからの未来は、こっちで描けると思うんです。こっちに希望がある。こういう場所があって、こういう人がいて、こういう生き方があるっていうのが、希望です。
カオリ:3月には、宮城や福島の仮設住宅のこども達のところをる、東北ツアーのお話をいただいています。その前後に、鴨川でも公演をできればと考えています。
ヨシキ:それは楽しみです。今日はあらためて、二人の思いが聞けてとても良かった。ありがとうございました。

   

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