人生を俯瞰からみる、ということ

ID306 上原 麻里さん

シングルマザーで4人のお子さんを育てながら、東京の生活クラブ生協でバリバリ仕事をされてきた上原さん。無我夢中だった子育て真っ最中のころに、お仕事を通じて、ファイナンシャルプランナーの資格をとられたそうです。そして、ライフプランを上手に見直し、お金に翻弄されてきた人生を、コントロールする側に逆転させたというのですから、それだけでまず尊敬です!
ライフプランをしっかりしていたので、早期退職をすることに不安なく、3年前に鴨川へ。曽呂の山並みが一望できる、畑付きの一軒家に、可愛いニワトリ2羽と愉しく暮らしていらっしゃいます。

N 素敵なところですね。人生をエンジョイされているのがひと目でわかります。

M 私、実は、恥ずかしいのでダイジェスト版には書いていないのですが、ファイナンシャルプランナー(以下、FP)という資格を持っているんですよ。どういう生き方がしたいか、そのためのお金の準備をどういう風にやっていくのかというのを漠然と捉えるのではなく、視覚化するような作業です。生協に勤めていた頃には、組合員向けに講座をやっていました。

N お金から自由になりたいと、特にあわマネーの会員さんとかは、みんな思っていると思うのですが、なかなか難しく、日々悩んでいると思います。ぜひ、あわマネーでも講座をやってください!

M そうですね。この間もたまたま会員のRさんとお話しているときに、あんまりお金なくても生きていけてるって話をしたら、ぜひ聞きたいと言ってくださったので、awaでやったんですよ。

N (バランスシートを見せてもらう)
結構、積極的にawaを使ってくれていますね。嬉しいです。

M 一生懸命、使うようにしています(笑)。別に、awaを使わなくてもいいということもあるし、現金だけで済ませてしまえることも多いんだけど、あえてawaを少しでも使うようにしています。

N 地域通貨との出会いは、いつ頃ですか?

M FPをやっているころに、エンデの遺言が出版されたんです。これは素晴らしいと思い、組合員の「FPの会」メンバーに読んでもらいました。FPの基本的な考え方は、自分のライフプランを把握していくことなのですが、その中に貯金の利子や投資なども当然入ってきますよね。でも、それって実は、他人からかすめ取っているお金だっていうことも、合せて伝えていこう。ということで。
地域通貨は自分でも始めたいと思っていました。実際いくつかの生活クラブの中で、地域通貨を起ち上げたいという構想をもっていました。

N あわマネーには、なんのご縁で入られたんでしたっけ?

M ちょうど早期退職をした年に、震災が起きました。震災は東京で経験したのですが、その後鴨川へ移住した際に、生活クラブ・千葉の職員からあわマネーを教えてもらい、大山支援村に菜穂子さんを訪ねて行きました。その後すぐに、シュガーソルトカフェであわマネーが全額使えるマーケットがありましたよね。あれは素晴らしかったです。「ぼくはお金を使わずに生きることにした」を翻訳された、吉田さんのお話も良かったし。あの後、鴨川の某喫茶店でこの本の取り扱いがあると聞いて、すぐ買いに行き、曽呂方面の方何人かにawaでお貸ししました。

N ありがとうございます。

M このイベントもすごかったけど、だいたい地域通貨って2000年ぐらいに始まって、ほとんど消滅しているじゃないですか。どうしてあわマネーは今でも活発に続いているんですか?

N あわマネーの会員さんは、都会での生活に限界を感じて、農的な暮らしに飛び込んできたという人が多いですよね。だから、基本的に受け身でなく、もっと人生を変えたい、社会を良くしたい、と自分から行動を起こすタイプの人が多いせいではないでしょうか。
あとは、やはりバーチャルでない関係性。たとえば第一次産業が強い場所の地域通貨は、あわマネー以外にも活発なところが沢山ありますよね。

M そうね。都会だと、何をやりとりしたらいいかわからないんじゃない?使い途がないというか。でも、ここでもまず、イベントに出かけて、そこで誰かに出会って・・・それから話が始まるよね。帰ってきてから、ダイジェスト版をみて、ああ、この人だ〜とかチェックするけど、決してダイジェスト版からは始まらない。あとは、皆適当にお金がないから(笑)、安くとかタダでとか欲しいものが沢山ある。メーリングリストに出たりすると、すぐに決まってるもんね。

N 上原さんのバランスシートにも、マーチ カブリオレってありますね。これは車?

M そうなんですよ〜。これは、メーリングリストに載せる前に決まっちゃった。
移住者的に言うと、これをきっかけに色んな人と知り合えるので、本当に心強いです。どこへ行っても、知っている顔に合うので、越してきてまだ3年しか経っていないとは思えないくらい。地元の人にも驚かれます。
最愛のニワトリを手に入れた時のことですが、まずあわマネー会員のSさんに養鶏場をされている方を紹介してもらって・・・Mさんにエサの配合について教わって・・・Iさんに廃材を使って鳥小屋を作ってもらったので、円とawa併用でお支払いして・・・という具合に、最初から最後まであわマネーのネットワークにお世話になりました。
私は、というと、ダイジェスト版のデータ編集をやらせていただいたり・・・あとは、草刈機を持っているのですが、毎日使っているわけでもないので、ご近所の会員Uさんにawaでお貸ししたりしています。とにかく、あわマネーがあれば、コワイモノなし!です(笑)移住にはもちろん不安もあったのですが、安房マネーに出会えて、鴨川に決めて本当にラッキーだったと思っています。

N 今後やりたいと思っていることがありますか?

M 配食サービスをやりたいと思っています。できれば、国道沿いの人目につくような場所で。awaで仕入れた野菜を使って、お弁当とお惣菜を作り、生産者さんにはawaで買ってもらえるようにしたいです。また、気軽に立ち寄ってもらって、くつろげるような居場所もあるといいですね。今、仲間集めを少しずつ始めています。

N それは楽しみですね!

M そう。これは、人のためももちろんありますが、自分が年をとったときの準備でもあるんですよ〜。

N さすが、ライフプラン アドバイザー!ですね。
今日はいろいろと勉強になりました。ありがとうございました。

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