ソーシャルサーカスを通して見えてくるもの
ID379 トッド&クリステン・マックウィリンさん
今年6月に開催した「あわマネーまつり」にて、サーカスのパフォーマンスで私たちを楽しませてくれた、クリステンさんとトッドさん。この度、お宅にお邪魔して、お話をおうかがいしてきました。クリステン手作りのおいしいスパイスケーキをいただきながら・・・インタビュー、スタートです!
ーー今日はよろしくお願いします。
クリステン(以下K)、トッド(以下T))よろしくお願いします。
ーーお二人は、いつから鴨川にいらしてるんですか?
K 1年前くらいからです。
ーーその前はどちらへ?
T 東京に住んでいました。18年くらいかな。
ーーおー、そんなに長く東京にいたんですね。鴨川に出会ったきっかけは、何だったんですか?
K 初めて鴨川を訪れたのは、Akibaとのプロジェクトだったの。鴨川は自然が美しいし、友人のつながりもあったし、それにちょうどこの家が見つかったことで、鴨川へ越してきました。東京も刺激的でおもしろかったけど、時間の流れが早すぎて、常に何かに追い立てられている感じがするし、何をするにもとにかくお金がかかって・・・。そういう生活環境を変えたくて、地方に移りたいと思っていたところだったんです。
ーーうんうん、その感じ、わかります〜。
K 鴨川に来て、クリエイティブな人や、アーティストがこんなにたくさんいることにびっくりしました。この「地域通貨あわマネー」の取り組みも先進的だし!
ーーユニークな田舎ですよね〜。
K 本当に!
ーー今年のあわマネーまつりでは、ゆかいなサーカスパフォーマンスをしてくださって、ありがとうございました。とっても楽しかった〜!会場となった里山デザインファクトリー(以下SDF)でも、何度か「ソーシャルサーカス」のワークショップを開催されていますよね。
K 私は、サーカスのパフォーマンスを「見せる」だけじゃなくて、いろんな人に体験してほしいと思っているの。サーカスは、こどもも大人も、高齢者も、障がいのある人も、誰でも楽しめる。フラフープやジャグリング、クラウン・・・いろんな種類のパフォーマンスがあるから、どんな人でも、何かできることがある。誰もがパフォーマーになれるんです。
ーーなるほど、確かに。「ソーシャルサーカス」の意味が少しわかった気がします。
K それにね、サーカスは、一人ではできない。一人でやったら・・・寂しい。(笑)それぞれが、それぞれのできることをやって、チームで創り上げるパフォーマンス、アートなんです。そこが、サーカスの良いところだと思っています。
ーーすてきですね!それじゃあ、クリステンさんはこれから、たとえば学校とか福祉施設とか・・・いろんな場所で、サーカスのワークショップをやっていきたい、という感じなんですか?
K そうですね。今、中学校で、ワークショップができないかと考えています。大人向けにもワークショップをしていきたいけど、大人は忙しい人が多いしね。日本語が達者じゃないので、日本のサーカスパフォーマンスのパートナーができたら、一緒に活動したいです。
ーー英語もふくめてのワークショップにしちゃうのも、需要がありそうですけどね。サーカススキルと英語を学べるワークショップ!みたいな。
T それを求める人には、いいかもしれないね。
ーークリステンさんは、サーカススキルをどうやって学んだんですか?昔からサーカスのパフォーマンスを?
K 東京にいたときに習ったの。最初は、友人から、フラフープのクラスに誘われて・・・「え?フラフープ??」って感じだったんですけど。(笑)
しぶしぶ参加してみたらおもしろくて。その友人以上にはまってしまって、フラフープ以外にも、いろんなサーカススキルをそこで学びました。
ーーおお〜、そうだったんですね。以前、海外でもサーカスをされていたみたいですが・・?
T ええ、タイでミャンマー難民のためのチャリティーサーカスに参加しました。
K 来年は、インドでサーカスに参加する予定なの。
ーーすごーい!楽しそう〜。クリステンさんは、サーカスの他にも、yogaやdrawing meditationsなど、さまざまな企画をSDFでされていますよね。私も、今度ぜひ参加したいです!
K ええ、ぜひ遊びに来てね〜。
ーーお二人は、生まれ育ったのは、アメリカ?でしょうか。
K ええ、そうです。
ーー都会でしたか?それとも、自然豊かな田舎?
T 僕はずっと都会でした。
ーーじゃあ、トッドさんは田舎暮らしは鴨川が初めてなんですね。住んでみて、どうですか?
T なかなか気に入ってます。コンビニエンスストアが、近くになくて、全然コンビニエンスじゃないけど(笑)
K あとは、ピザが頼めない!
ーーああ、このあたり、宅配ピザ屋さん全然ないですもんね!
K 疲れて帰ってきて、あ〜今日は何も作りたくない!って時は、東京にいたころはピザを頼んでいたの。
T 鴨川に来てからは、そういう日は・・・カップラーメンだね(笑)
K 私が子どものころは、谷あいの、ご近所さんすらいない田舎に住んでいました。ここよりもっと田舎ね。
ーーわあ!そうだったんですね。
K でも、親のつながりで、小さいころからいろいろなアーティストに触れながら育ちました。だから、今ここで、再びそういう環境に戻ってきたことで、子どものころを思い出すようです。鴨川のほうが、コミュニティがしっかりしているけど!
ーーこれからますます、輪が広がっていくといいですね。今日は、楽しいお話をありがとうございました!